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ガプトリ牛市場訪問記(2005年1月)

 さあ、今日は1月21日、神に生贄をささげる祭り、コルバニ・イード(犠牲祭)の前日です。国中から、そしてインド、中東、中国などから集められた無数の牛が市場で売られます。そして、明日には、このかわいそうな牛たちはみんなおいしいビーフカレーになってしまうのです。・・・合掌。

ここは、おそらくはダッカ最大の牛市場、ガプトリ牛市場です。看板には、「巨大牛・ヤギ・ラクダ市場」と書いてあります。

コーランに「生贄は牛に限る」と書いてあるわけじゃないですからね、予算の少ない人はヤギを買ったり、変わり者はラクダを買ったりするわけです。

でもやっぱり主役は牛。・・・うんざりするくらい牛がいました。
これが市場の中。人と牛とでたいへんな熱気です。
おそるおそる土手から市場を見下ろします。・・・なるほど牛が並んでいます。
・・・並んでるどころじゃない。搬入される牛とお買い上げされた牛とが行きかってすごい混雑。これを掻き分けて市場見学するのはとても大変です。ボクは牛に足を踏まれたし、仲間の一人はジーンズにウ○コを付けられました。

しまいには角がボクのわき腹に当たったり、結構気を抜くと危なかったりするのです。
このへんはどうもインド産の大型牛が多いブロックのようでした。首の後ろにこぶのある白牛は大抵インドからの輸入牛です。
牛たちの最後の「晴れ舞台」ですから、きれいに磨かれて、飾られて・・・。

う・・・、切なくて涙がでますねぇ・・・。
しばらく牛くんたちの写真をご鑑賞ください・・・。
ちょっと怒っていた牛。
親子と思われる牛。
並んだ牛。
まとめて引っ張られる牛。
見事お買い上げとなった牛。値段は約2万タカ(4万円)くらいだとか。種類や体格、色艶などで数千タカから10万タカくらいまでの価格幅があるそうです。
こちらは屋根つきの牛舎。牛のほかにもいろんな動物が売られてました。
こちらはヤギさん。一まとまりで括られています。
こちらはラクダ。インド産だそうです。

お値段はとくに設定されておらず、交渉で決めるのだとか。
しかし、ラクダはでかい。一体どんなヤツが買うのか?そして喰うのか?
この奇妙な尻、何だと思います?
こちらが正面。「ドゥンバ」と呼ばれるアラビア羊だそうです。新聞で紹介されていたので、見たいと思っていたのですが、やっとお目にかかれました。
ドゥンバのアップ。けっこうかわいらしい顔をしています。
しかもちょっとテレ屋さん。
・・・食べなくていいじゃん、おうちで飼おうよ、と一瞬思ったのですが、このドゥンバ、お値段は約11万タカ(約22万円)、ボクのお財布には500タカ(約1000円)・・・。

ごめんよ、助けてあげられなくて・・・。
ちょっとおすましのノッポなヤギは、カシ、またはラムチャゴルと呼ばれます。一般的なバングラデシュヤギよりちょっと高めのお値段です。
ここは、市場ゲート近くの食堂です。

カレー王子であるちゃぱなんは、ここでもやはりカレーから目が離せません。
すんげえうまそう!

しかし、・・・ここで売られている動物達も、明日はこういう風になってしまうのです。

みんな、おいしいビーフカレーを食べるときには、命をささげた牛くんたちに感謝しような!

お・ま・け
ドナドナドーナードーナー、売られてゆくよー
犠牲祭の時期が近づくと、トラックの荷台に牛を満載したトラックをよく見かけます。見ての通りお尻が丸出しですから、後ろを車で走っていると、糞尿が飛んできて危険です。

気をつけましょうね。
こちらも売られてゆく牛です。目が切なげです。
こちらはラクダです。でかいのでとても目立ちます。