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「クリケット・モノポリー」紹介(2004年10月)

 ボクは、ラーメンとカレーの次に、ボードゲームが大好きなのです。中でもモノポリーは深いし、燃えるし、たまらない。そういえば、今年のモノポリー世界選手権は日本で行われたんですね。しかも今月。

 今回は、ダッカ市内のおもちゃ屋で見つけた「クリケット・モノポリー」を紹介します。世界各国で愛されるこのモノポリーにはいろいろなバージョンがあるわけですが、ボクの知る中でも最も異質なものがこれでしょう。このゲームを作ったインドのFunskoolという会社は、他に世界の有名なボードゲームをいくつもライセンス生産しており、その中には、「サッカーW杯モノポリー」なるものもあります。

 ボクはクリケットのルールもよく知りませんが、とにかくモノポリーと聞いては黙っていられません。ボクのゲーム馬鹿魂に火がついてしまい、ついにこれを買ってしまいました。さあ、みなさんも、このクリケット・モノポリーで、クリケット通になろう!(ヤケクソ)

これが箱絵。クリケットW杯参加国の国旗が並んでいます。当然、アメリカも日本もありません。
いつものモノポリーおやじ。
彼がクリケットをやるとはねえ。
クリケットってのは、投げる側が「攻撃側」なんですってね。
さて、これがセット一式。パーツ構成は大体他のものと同じ。しかし・・・
この中敷の絵、クリケットの有名選手ということは容易に想像が付くのですが、悲しいかな、まったく知りません。左上の玉をファンブルしてる人は、日本野球で言うと中日の宇野(古・・・)とか巨人ペタジーニみたいな人でしょうか?

すいません。クリケットモノポリー買っときながら、全然詳しくなくて・・・。
箱裏には、過去のW杯の成績やランキングなどのウンチクが。
これはマニュアル。
ヒンディ語の解説もちょっと付いてる。
クリケットの歴史・・・。
お金は本家とほぼ同じですね。
The Free Dictionary.comのCricket Terminologyによれば、「Hook」の意味はこうです。

---Hook : a shot, similar to a pull, but played so that the ball is struck when it is above the batsman's shoulder.

ま、とにかく、本家モノポリーでいう「チャンス」とか、「共同基金」とかのカードですね。
同じく「SLOG」は、
---Slog : a powerful shot, usually hit in the air in an attempt to score a six, often without too much concern for proper technique.

・・・すなわち、野球でいうホームランにあたる柵越え(sixとかsixerとかいう)を狙ってボールを打ち上げることですね。
本家モノポリーでは「家」の駒がついていて、土地を買ったらその家を建てていくわけですが、これは表彰台ですかね?それとも観客席?
こっちは、本家での「ホテル」にあたるスタジアム駒ですね。表彰台駒がいくつか貯まったらこれに替えるのですね。
こっちは、プレイヤー駒です。帽子、ボール、グラブ、W杯、双眼鏡、ヘルメットなど、クリケットにちなんだデザインです。真ん中のはコーラかペプシだろうか?
本家での鉄道会社にあたるのが、この有名スタジアムカード。南アのWanderers Ground、オーストラリアのSydney Cricket Ground、英国のLords Cricket Ground、そしてインドのEden Gardensです。クリケット好きなら誰でも知ってるスタジアムですが、ボクはEden Gardensしか知りません。
そして、本家の「Utilities(電気会社と水道会社)」にあたるのが、この「警備サービス」と「スナック会社」。
こちらは、本家の「駐車場」にあたる「無料観戦」。
「Go to Jail(刑務所へ行け)」は全国共通。ただし、「八百長」容疑。
こっちはおなじみ刑務所ですが、「審判買収」の罪。
本家モノポリーでは、ゲーム盤のマスは「土地」とされ、それぞれの価格が付いていましたが、本ゲームでは、クリケットW杯参加国に変わっています。

では、試合会場の安い順に見ていきましょう。

最も安いのは、ダークパープル・グループのスコットランドとナミビア。

人によっては、まとまった金がたまったらまずここにホテルを建ててしまう人がいますね。中盤まで着実に収入源となりますが、後半誰かが独走態勢になって苦しくなると、一番に手放されるのもここです。

しかし、この国の順番ってのは強い順なのかなあ?
次はライトブルー・グループ。ここも比較的抑えやすいところですね。
3番目はライトパープル・グループ。ボク的には、あまり好きな色ではないのですが、気が付くと自分で抑えていたりするグループです。
4番目はオレンジ。一番好きな色であり、いつもここをまず抑えようとするのですが、なぜか阻止されてしまいます。
5番目のレッド・グループでやっと我らがバングラデシュが登場!中の上ということですね。強豪スリランカを破ったこともあるし。

しかしまだまだ上には3グループあります。
6番目はイエロー・グループ。この辺からは素人のボクでも聞いたことある強豪国です。特にインド・パキスタン両国の戦いはいつも火花が散っているようです。
7番目のグリーン・グループは、ゲームの肝にもなるところで、トップのダークブルーは手が出ないけどここは何とか・・・、と思ってみんながここを奪い合います。

ここにはクリケットを生んだ英国の名もありますね。
そして、あこがれのダークブルー・グループ。本家では、「ボードウォーク」とか「パークプレイス」とかですね。ここに名を連ねるのが南アフリカと、このゲームを作ったインドなんですねえ。

はは、これはインドでしか売れないなあ。

さあ、みんなもボクと一緒にモノポリーやりませんか?