Chapanan.com > ちゃぱなん写真館 > バングラデシュ乗り物図鑑(1)ミシュク (2004年11月)


バングラデシュ乗り物図鑑
(1)ミシュク(mishuk)(2004年11月)

 ミシュク(mishuk)は、サイクル・リキシャに代わる交通手段として開発されたもので、インドや東南アジアでも使われているオート三輪系の所謂「ベビータクシー」と違い、バングラデシュ・オリジナルの乗り物です。どこが違うのかといえば、「ベビータクシー」が軽のRR(リアシップエンジン・リアドライブ)車の3輪版的なもの(つまり、後部にエンジンがあり、ギアで後輪を駆動させるもの)であるのに対し、ミシュクはオートバイを改造したものなので、エンジンは運ちゃんの股の下にあり、チェーンで後輪に動力を伝達します。(←すみませーん、これ、ボクの勘違いでした。ベビータクシーの後輪もチェーンで動力伝達してます。チェーンボックスでつながっているんです。)ガソリン車ですが、4サイクルであるためか、ベビータクシーと比較して排気ガスの排出量が少ないためか、近年大気汚染防止のためにダッカ市内での2サイクルのガソリン・ベビータクシーの使用が全面禁止されても、ミシュクは禁止を免れました。

 自動車の数がうなぎのぼりに増えているとはいえ、特に狭い路地の多い旧市街ではこういう小回りのきく交通機関が有効であるという考え方があり、リキシャよりも効率的である、ということからこのミシュクが生まれたわけです。ミシュクの導入により、危険でかつ渋滞の原因ともなるサイクル・リキシャはダッカから駆逐される・・・はずだったのですが、結果的には、そうはなりませんでした。一応エンジンつきですからコストもリキシャよりは高く、しかもリキシャ同様あまり安全な乗り物でない(横からバッグをひったくられる、接触事故の際無防備、等)ことから、リキシャを選ぶ人はいまだ多いわけです。

これがミシュク。

ぱっと見た感じ、他のオート三輪とよく似た感じですが、よく見ると、バイクとリキシャがミックスされたような構造であることが分かります。
これがリア。

ベビータクシーだと、後部にエンジンが入っているメンテナンス用ドアがありますが、ミシュクにはありませんね。

ちなみに、後部にはベンガル語で、「4ストローク・エンジン装備」と書いてあります。2サイクルのガソリン三輪車は禁止されてますのでね。
これがフロント・サス。

もろスーパーカブですね。

これが運転席。

ね、バイクでしょ?

運ちゃんの股下にタンクがありますね。
これが料金メーター。

長いこと使ってないように見えます。なにせカバーが曇ってて見えない。

運ちゃんにいわせれば、メーターで商売していたらとっくに飢え死にしているのだとか・・・。
「FOR HIRE」

一応これ出したり引っ込めたり出来るのですが、出っ放しです。
これが実際に乗って撮った写真。

天井が低い・・・。
見ての通り、ものすごく揺れるのです。

サスがヘナヘナなんですよね。長く乗ってると体によくないです。ボクはヘルニア持ちなので、ちょっとつらかった・・・。
運ちゃんです。

撮影したらとても緊張しちゃってて、「笑って」といったらひきつってました。

ありがとうございましたー。

(参考)ミシュクに関する参考リンク集
   ○ベンガルさんの「ダッカから」より
   ○バングラデシュ協力隊OB酒井さんの「Bangladesh?」より

お・ま・け!
読者投稿写真コーナー!!
今回は、常連「なおなお」さんの写真3枚をご紹介します。なお、顔出しOKかどうかわかんなかったので、勝手ながらモザイクを入れさせていただきました。あしからず。

(なおなおさんによるコメント)
「トムトムと親しまれている馬車です。
リキシャだと分乗しなければならない人数、4,5人でも、 トムトムなら向かい合って座って、歓談しながら観光できます。」
(なおなおさんによるコメント)
「ポッダ河のスワンボート(?中略)。ボートがなくって、ボート使いの子を家から呼び起して、 ポッダ河をぐるぐるしてもらいました。
木製の船がスタンダードなのですが、
ラッシャヒには1艘だけこのボートがあります。」
(なおなおさんによるコメント)
「池で魚とりをするときは、バナナの幹で作ったこのボートです。
私ももちろん乗ってみました。
結構舵が難しかったです。
自分でこぎながら、網を投げるのは難しそう。 」
 なおなおさん、ありがとうございましたー!!!