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ダッカ上空写真(2004年10月)

 「バングラデシュは雨季には国土の半分が水没して、飛行機からみると水の中に着陸するみたいなんだ」・・・バングラデシュの特徴について説明するときによく用いられる表現です。ま、「水の中に着陸」はオーバーかもしれませんが、ま、百聞は一見にしかず。上空から写真をとってみましたので、見てみてください。

 雨季の終わりですから、(少なくともダッカ周辺は)最も酷い状態ではないですけどね。

着陸20分前ぐらいですか。分厚い雲を抜けて、やっと集落が見えてきたところです。
下半分の染みみたいなところは冠水地帯ですね。ここからだと、冠水してるのか、大きな湖なのか、ちょっとわかりにくいですけどね。よーくみると、田畑や集落の跡が沈んでいるのがわかります。
雲で隠れてわかりにくいですが、大きく曲がりくねった河があるのが分かりますね。デルタの河ですから、ひとたび洪水がおこると一年で河の形が変わったりします。周りに冠水した跡がありますね。さすがに、河の「ヘアピンカーブ」のアタマぎりぎりに住むひとはあまり居ないようでした。こわいですものね。
このへんはもうダッカ近郊です。湖なんだか冠水地帯何だかよくわからない巨大な水溜りです。

見えにくいですが、ところどころぽつぽつと突起みたいのが立っているのは、レンガ工場の煙突です。「工場」といっても、粘土をこねる赤土の広場と釜と煙突があるだけなのですが、煙突だけが露出している、ということは、工場のあるべきところが冠水している、ということ。

ちなみに、ベンガル地域は粘土質の赤土で有名で、陶器の生産に適した土が取れるそうです。
よーく見てください。運河みたいなのが決壊して、田畑に河水が入り込んでいるところがわかりますね。

しかし、この「決壊」は昨日今日出来たものでないことは明らか。おそらく毎年ここには水が流れ込んでいるはず。にもかかわらずここに稲が植えられている・・・。耕作地が足りないんですね。冠水すると分かっていても、洪水がくるまでは耕作する。洪水で沈んだら、まあしゃあない。そういうことなのですかね。
このへんは、恒常的に浸かっているところだとおもわれます。下の窪みみたいなところは、上の運河みたいなのの河口です。
周辺の田畑が冠水し、ずたずたになってしまった集落です。沈んでいない道路や堤とこれだけ接近していればまだましなのですが・・・。
もう、どこからどこまでが湖なんだか・・・。
道路でかろうじてつながっている集落。
もうちょっと望遠で撮ってみました。
「島」の端をよくみてください。田畑が沈んでるのがわかりますね。
うへー。こんなんなっちゃったら、どうやって外にでるのだろう?
拡大してみました。

ほら、人が住んでます。そうか、船で行き来するんですね。すると最初から「島」なのかな?
さあ、首都圏に入ってきました。市内もところどころ水に浸ってますね。
レイクと田畑の冠水部分の区別がつきません。
空港近くの冠水した田畑です。
着陸直前。おつかれさまでした。