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カウラン・バザール訪問記(2005年1月)

 ダッカの5つ星ホテル、ショナルガオン・ホテルの向かいにある卸売市場、カウラン・バザールに行ってきました。朝の7時過ぎ、市場が活況を呈す時間です。

 (なお、下の方に、若干のショッキング画像がありますので、苦手な方はご注意を。お子様と一緒に見ないほうがいいかもしれませんね。)

これがバザール入り口前です。
リキシャに仕入れた野菜を積み込んだ人たちがごった返しています。
これが野菜市場。活気があります。
大根です。日本のと比べると小さいですが、新鮮そうです。
こちらはトマト農家の方。トマトはこうやって梱包するんですね。
小ぶりですがおいしそうです。
ジャガイモです。小ぶりですが、皮ごと食べられる新じゃがです。
各種野菜をバンガリ(貨物運送用リキシャ)に並べて売る方々。
どれも形や色艶がよくって新鮮です。
こちらは魚市場。とにかくものすごい混雑。魚を運搬するときに使用する氷が解けて、足元は水浸しです。見学やお買い物の際は防水靴か濡れてもよい靴を。
ベンガル人が最も好む魚、イリシュ(ヒルサ)です。ニシン科の魚で、カレーのみならず、燻製やソテーにしてもおいしいです。ただし、小骨が多し。雨季には50センチ以上のサイズのものがとれますが、乾季にはこういう小ぶりなサイズしかありません。
これは「ボアル・マーチ」という魚。胴は太刀魚っぽいですが、長いあごひげがあります。
こちらは「ルイ」とよばれます。鯉の一種で、ベンガル料理のポピュラー・アイテムです。
これは「パンガーシュ」。なまずの仲間です。マレーシアでは「カイヤン」と呼ばれているとか。
魚の目方を量るカッコイイ魚屋のオヤジ。
手長えび。けっこう大振りで、うまそうです。
こちらは上述の「ルイ」。氷詰めから出されたとこです。
魚屋のニイチャンたち。
小魚を捌いているところです。あの大きな包丁は、台を足で抑えて、手前に向いている刃にむかって押し込むように切るのですが、なれないと結構危険です。ボクも親指を切ったことがあります。
ところ変わって、こちらはマサラ屋です。各種マサラが並んでいます。親父の前にある木の皮みたいなのは、巨大なシナモンの束です。
色とりどりの香辛料や薬味野菜が並んでいます。
こちらは米屋さん。各種の米とダール豆、油や調味料などを売っています。
色とりどりの豆類です。
さて、最後は精肉市場です。ドキドキしますね。

写真は、精肉市場近くで繋がれるヤギたちです。
こちらは鶏屋さん。鶏が種類別に分けられています。
窮屈ですね。
さて、こちらは精肉市場前で解体をまつヤギさんたちです。自分の運命を知っているのか、いないのか・・・。
・・・見てるとせつなくなりますねえ。
そして、こうなっちゃうわけです。トリミングしちゃったので見えませんが、下のほうにはヤギの首がたくさん転がっています。

奥のほうをよーく見ると、ぽつぽつ光の点が見えませんか?これは、暗闇で解体をまつヤギさんたちの目です・・・。
解体された仲間のそばでたたずむヤギさんたち。

・・・ま、悲しいけどこれが生活なのよね。生きることは食べること。命をささげたヤギさんたちに感謝して、おいしいマトンカレーを食べましょう。
こちらは、淡々と牛の頭をかち割る少年。強ええなあ、少年よ・・・。いい肉屋になるぜ。

・・・ほんの30分くらいの見学でしたが、いやー、堪能したなあ。やっぱり市場は面白いですよ。いい写真が撮れます。出張でショナルガオンホテルに1泊だけする人なんかは、アサイチでこの市場をみてからホテルを出れば、昼のTGには間に合いますね。ダッカの生活の濃縮ジュースみたいなもんで、おすすめです。ただ、ものすごく混んでいるので、スリなどに注意して、貴重品は持っていかないようにしましょうね。